H&Mが上陸(08年9月)して5年が過ぎ、玄人には大味なスタイリングやミニマルな品質が訝られても幅広い客層に受け入れられ、日本のマーケットとビジネスは一変してしまった。グローバルなロットでトレンド商品の価格を破壊してデフレを加速し、手厚い開発陣容(自社開発外注生産でODMではない)による2Wサイクルの多頻度企画投入で店頭展開のスピードを一変させる一方、ロットと開発陣容が桁違いに劣るローカルブランドはODM依存の52週単品継ぎ接ぎMDに流れて同質化と値崩れで疲弊して行った。 H&Mはいったい何を変革したのか、その本質は何か、5年間を総括すれば三つ?の革命が見えて来る。 第一はモードの階級性を否定してモードの民主化を果たした事だ。ユニクロはコモディティ(生活必需品)としてのカジュアルを民主化したが、H&Mは本来、階級的なモードを民主化したのだからインパクトはさらに大きい。その背景は北欧の社会民