広告代理店とは質的にも大きく異なる またグーグルは、大企業の1件で数十億円もの広告予算を扱うビジネスではなく、ワンクリック10円程度からの極めて少額のネット広告掲載を、個人事業者も含めたすそ野の広い層(いわゆる「ロングテール」)から受注している。電通の公開情報によると、「クライアント数は国内主要企業や主要外資系企業を合わせて6,000社以上」とのことだが、これに対してグーグルは、詳細は不明だが少なくとも2けた以上は多いユーザーを獲得しているはずである。 開示資料によると、グーグルの2006年3月末時点での従業員は6790人、同時点での電通の従業員数は6005人と、すでにグーグルの社員数は電通を上回っている。一方、人件費を含む販売管理費はグーグルが約15億ドル(1800億円)に対して、電通は2600億円超と、グーグルのほうがはるかにコストが小さい。(しかもグーグルは、経費を切り詰めに切り