偶蹄目(ぐうていもく、Artiodactyla)は、哺乳綱の目。日本ではウシ目とも呼ばれる[5]。ウシをはじめとした蹄が2本に分かれる陸生動物と鯨類を含む分類群である。 「偶蹄目」は元々はウシをはじめとした蹄が2本に分かれる陸生動物からなる分類群であったが、分子系統解析によりそれら陸生動物と、従来「鯨目」と呼ばれていた鯨類のグループが単系統をなすことが分かったため、現在では陸生動物と鯨類を含む分類群を偶蹄目としている。 従来「偶蹄目」と「鯨目」と呼ばれていた分類群が併合してできた分類群であることから、鯨偶蹄目Cetartiodactylaと呼ぶこともある[6]。 また、偶蹄目から鯨類を除いた旧来の偶蹄目は側系統群であることが判明しているが、この側系統群を慣例的に「偶蹄類」と呼ぶ場合がある。 本稿では主に、鯨偶蹄目から鯨類を除いた陸生の偶蹄類(側系統群)について記す。 偶蹄目(鯨偶蹄目)と最