ラグビーも、そのルーツはフットボールにある。むしろ、ラグビーもフットボール競技の1つと言った方が正しい。アソシエーション・フットボール(サッカー)やラグビー、さらにはオーストラリアのオージールールズやアイルランドのゲーリックフットボールまで、ボールを蹴り合う競技を総じてフットボールと呼ぶのである。 現在、イングランドで行われているワールドカップは、ラグビー・フットボールの一種で「ラグビー・ユニオン」。その起源は古く、FIFA(国際サッカー連盟)がサッカーの始まりを紀元前の中国と考えるのならば、ラグビーの起源も古代ギリシャまでさかのぼるのかもしれないが、競技としてルール化されるようになったのは19世紀のイングランドでのこと。 始まりは1823年、イングランド中部のウォリックシャーのラグビーという町にあるラグビー校で、フットボールの試合中に生徒がボールを手で持って走り出したことだとされている。