――エキストラ出演から始まった芸能生活だが、頭角を現し、18歳だった64年、ドラマ「幸福試験」に主演。翌年、東映に入社し「網走番外地 北海篇」から5本連続で同シリーズのヒロインを演じ売れっ子となった。 姉は「女優」と呼ばれることを嫌いました。女優は演技だけでなく容姿も評価される。自分はあくまで演技だけで評価をされたい。「女優」ではなく「俳優」だと思っていたんです。 ファンの声を大切にしていました。ファンレターに自ら返事を書くんです。ファンとの手紙のやりとりが、演技についてためになったと言ってました。 とても頑固で、台本で気に入らないところがあれば書き直して、脚本家に交渉していました。「見る人も同じ考えだと思います」と。でも向こうは向こうで考えがあるから、なかなか通りません。それで降板したことが何度もあります。 見る人の気持ちを大切にしたい、大衆から支持されたいという気持ちが強かったんです。