機能付加の動きは、未就学児童向けの筆記具でも活発化している。三菱鉛筆「ポンキーペンシル」は、折れにくさを売りにした全芯タイプ色鉛筆。「子供が使うもので不経済なもの、面倒なものは母親から敬遠される」(三菱鉛筆)という。子供は筆圧の加減が苦手なため、児童向けの全芯タイプ色鉛筆は折れにくくすることが課題。そこで特殊な紙を巻き、強度を高めた。 また、小学校新学習指導要領(図画工作)が変更されたことにも対応。紙以外のいろいろな工作物でも使いやすい書き味を売りにする。従来の全芯色鉛筆は紙以外のものにはあまり色乗りが良くない場合が多い。「しっかり書けないことが子供たちのストレスとなり、制作意欲に水を差す。鉛筆の配合を工夫し、いろいろな工作物に対応させた」(三菱鉛筆)。 ペットボトルやガラスなどを塗りつぶしてみたところ、色の乗りは従来の色鉛筆よりも確かに良い。とりわけ人の顔のように一度塗った上に目や鼻など