今年11月27日に行われた、都内の中学3年生を対象とした英語スピーキングテスト「ESAT-J」で出題された問題の一部に、中学校の学習指導要領を超える表現が含まれていたことが、12月5日までに教育新聞の取材で分かった。英語教育学の専門家は「高校の学習指導要領の中でも高難度の内容」と指摘する。また学校現場からは、事前に告知されていた内容と異なる出題がなされたことを疑問視する声も聞かれる。これに対し、都教育庁の担当者は「文法を理解していなければ解答できない内容ではなく、問題があるとは認識していない」と説明している。 今年6月に示された今回のスピーキングテストの実施要項では、出題範囲について「中学校学習指導要領(2017〈平成29〉年告示)に基づく内容とする」と告知されていた。また、受験生に向けたQ&Aでは「ESAT-Jでは、中学校の授業で学んだ英語で『どれくらい話せるようになったか』を試すことが