他の乗り物と異なる鉄道の特徴として、複数の車両を連結して「編成」を組んでいる点が挙げられる。さまざまなパターンがあるが、基本的には同じ種類の車両同士で連結するのが普通だ。しかし、ときには例外も発生する。そして、例外が発生すると「足並みを揃える」ための工夫が必要になる。 併結運転と協調運転の違い ひとつの編成だけなら、同じ系列の車両、あるいは系列が違っていても性能を揃えた車両同士で行うのが普通だ。そうしないとスムーズな運転ができない。 例えば、併結した編成同士で加速性能が異なれば、どういうことになるだろうか。加速性能に優れる車両が後ろに位置すれば、それが加速性能に劣る方の編成を「押す」ことになるから、ギクシャクするだろう。逆の配置なら、加速性能に劣る方の編成が「引っ張られる」ことになるし、ヘタをすれば連結器が切れる事故につながるかも知れない。 これは制動時も同じで、併結した編成同士で減速性能