韓国で高麗時代の仏教書籍「南明泉和尚頌証道歌」の印刷に使われたとみられる金属活字12個が発見されたという。この活字は発見者により「證道歌字=証道歌字」と命名されているのだが、この活字の一部を切り取って成分を分析したところ、自然界にはほとんど存在しない元素「テクネチウム」が2.62%含まれているという結果が出たそうだ(朝鮮日報 )。 これについて韓国科学技術研究院(KIST)のト・ジョンマン博士は分析にミスがあった可能性があるとした上で、「もし、本当にテクネチウムが2.62%も含まれていたならば、(活字が)偽造されたものである可能性が高い」と述べているという。 「南明泉和尚頌証道歌」は木版による覆刻本(1239年印刷)だけが現存しており残っているため、字体で真贋の判定はできないという。そのため、この活字が本物なのかについて論争が起きているようだ。 しかし稀少元素であろうテクネチウムって、そん