2019年8月ロシアで、原子力推進巡航ミサイル「9M730 ブレヴェストニク」が開発中に原子力事故を起こしたのではないかと話題になっている。本記事では、9M730 ブレヴェストニク 原子力推進巡航ミサイルに関する考察を記す。 1.9M730 ブレヴェストニク 原子力巡航ミサイル 9M730 Burevestnik ブレヴェストニク、ブレヴェスニク(NATO CODE:SSC-X-9 Skyfall スカイフォール)(007のタイトルみたいなNATOコードだな…)は、ロシアが開発中の原子力推進巡航ミサイルである。プーチン大統領が2018年3月1日に、様々な新兵器と共に発表したミサイルであり、原子力のエアブリージングエンジンを搭載する。化学推進ではなく原子力推進を行うため、全世界規模の広大な射程距離を持つとされている。 2.冷戦時代のコンセプトがリバイバル 冷戦時代、原子力推進巡航ミサイルは、