日本人ならカツオブシだ、と思う。 主にダシを取る為に使うが、私は「ふりかけ」代わりに使うことも多い。おひたしや冷や奴にパラパラかけると、とてもおいしい。 たまにネコにやると、興奮のあまり荒くなった鼻息で、カツオブシが飛ぶほどに喜ぶ。 そんな、人間も動物も大好きなカツオブシを、一度にたくさん食べるにはどうしたらいいか。 答えは簡単。固めればいいのです。 (高瀬 克子) 日本にしかないらしい ご存知のように、「魚」に「堅」と書いて、鰹という字になる。 辞書を引いたら「堅魚(かたうお)から出た語」と書いてあった。そんな堅い鰹を、さらに堅くしたのがカツオブシだ。 今はもっぱらパック入りの物を使用しているが、実家ではシャッシャッと削り器を使ってかいていた。 その断面は「化石か?」と思うほどにツヤピカで、外国人が見たら、とても食品とは思えないことだろう。 もしも外国に「なるほど・ザ・ワールド」みたいな