スライド区間に対するクエリ処理の種類とそれに対するアルゴリズムをいくつか紹介します。まず、「スライド区間」の定義ですが、窓関数のようなものを想像してください。例えば、[2,5,10,-1,0,4,...]というデータに対してサイズ3の窓関数をスライドさせると、[2,5,10], [5,10,-1],[10,-1,0],.....と複数の連続する区間ができます。これらの区間に対して以下のようなクエリを考えます。 データサイズが小さい場合は愚直な方法で計算しても問題ありませんが、データサイズが大きい場合やオンライン処理で次々にデータが来る場合は高速な処理が求められます。天気予報システムや金融システムなどではこのような需要があると思います。例えば、ある時間幅内での最高気温・最低気温・平均気温を計算したり、リアルタイムに株価の高値・低値を計算するなどです。