低価格で利用できるインターネットVPNだが、正しく運用するには事前の設計が重要になってくる。ソニックウォール製UTM機器の設定を中心に、設計から構築までの方法を見ていこう。 事前設計が大事 インターネットVPNを構築する上で、もっとも重要な最初の作業は事前設計だ。基本的な知識と「どのようにVPNを構成するのか」という設計ポリシーが明確でなければ、意図した通りのVPNは構成できない。また、正しく通信できないなどのトラブルに見舞われる可能性もある。 この点をふまえながら、どのようにVPNを設計するのかを見ていこう。今回は例として、本社と支社2拠点の合計3拠点でVPNネットワークを構築することをゴールとする。 まずは、これから構成するインターネットVPNの論理ネットワーク図を作成してみよう。たとえば今回の例のように3拠点をVPNで結ぶ場合、考えられる構成は大きく2通りある。1つはメッシュ型VPN