8年前にGNU/Linuxを使い始めた頃、1日の始めに決まってシステム全体のアップデートを行うDebianユーザたちのことを知って驚いたことがある。最近のGNOMEやKDEベースのディストリビューションの通知トレイに未だに各種アップデートが居座っている状況を考えると、ああして毎日アップデートを行っていた人々が奇特な人々ではなく、“いかなるアップグレードも適用するのが望ましい”という考え方の先駆者だったのだとわかる。しかし、こうした考え方が迷惑千万なもので正しさが保証されていないのはもちろん、恒常的なアップデートはコンピューティングの多くのスタイルにそぐわず、責任を伴ったシステム管理の方針にも反している。 ほかの人がどう思っているかは知らないが、私にとってアップデータはいつもイライラの種である。GNU/LinuxのアップデータがWindowsのものよりマシなことは認めよう。かのオペレーティン