【宮嶋加菜子、村山恵二】学校での柔道の授業や部活動で頭を打つなどして「脳脊髄(せきずい)液減少症」になったケースが全国で少なくとも3件発生していた。「全国柔道事故被害者の会」(事務局・東京)が明らかにした。 脳脊髄液減少症は医師の間でも診断にばらつきがあり、厚生労働省が昨年11月に初の統一診断基準を作ったばかり。被害者の会はこの3件をいずれも今年に入って保護者らの情報提供で把握したという。「原因不明の頭痛と診断され、苦しんでいる生徒らは多いのではないか」と指摘する。 3件のうち1件は今年1月、川崎市立中学校の体育の授業中に起きた。被害者の会や市教育委員会によると、当時中学1年の男子生徒(14)が大外刈りをかけられ、頭や首を打った。後頭部の痛みを訴えて通院を続け、5カ月後に病名が分かった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の