筆者の元夫は未診断だったが、ADHD(注意欠陥障害)優勢の発達障害だった。 これは当時の筆者の印象であり、もちろん本人は認めていないし、周りの友人や親から見れば「ちょっと変わった人」であり「ミスや忘れ物が多く、うっかりした人」といった程度の認識だと思う。幼い頃から学校の成績は優秀で、国立大学を卒業した後、地方都市の物流会社に就職が決まった。筆者と元夫が結婚したのは、就職が決まった頃であり、その頃にはなんの問題もない夫婦生活が続いていた。 やがて元夫はルート配送の仕事に就くこととなり、朝から晩まで、顧客先にトラックで荷物を配送するようになった。その頃から、筆者たち夫婦の生活は狂いだした。 トラックでの自損事故の連続。車をかする、ぶつけることは日常。ついには、人身事故を起こすようになる。年間で通算5回の自損・他損事故。筆者はまだその時、元夫がそんなに頻繁に事故を起こしていることに気づいていなか