今回は「発達障害で問題児でも働けるのは理由(ワケ)がある!」(こころライブラリー) かなしろにゃんこ。著 のご紹介をする。 本書はアニスピホールディングスの「福祉書評」にてご紹介している 「発達障害 僕にはイラつく理由がある!」の姉妹編だ。こちらもぜひ合わせて読んでいただきたい。子どもの頃と大人になってからのリュウ太君の成長ぶりがよく分かり、より一層、本書が楽しめるだろう。 作者のかなしろにゃんこ。さんは、漫画家で、発達障害(注意欠陥障害)をもつ、22歳の息子 リュウ太君の母だ。当事者の母による著書やブログは山ほどあるが、本書は、過去を振り返り、当時の心境をリュウ太君自身が語っている点で、発達障害当事者にもその親にとっても、役立つ情報がふんだんに盛り込まれている。母子の日々の会話ややり取りがメインとなっているが、監修者の石井京子さん(日本雇用環境整備機構理事長。キャリアアドバイザーとして、