日本人が「大規模」に被爆し、その健康に関するデータが「長期間」にわたって得られるのは、不幸なことですが広島・長崎のものです。そして、その総合論文が今年(2012年)、放射線影響研究所からでました。被爆と健康に関する研究ではもっとも権威のある機関でもあります。 福島原発で多くの人が被爆している最中ですから、本来ならこの論文は毎日のようにテレビ、新聞で報道され、解説されているはずですが、論文内容が「政府に都合が悪い」ということで、ほとんど報道されていません。 なぜ、この論文が政府に都合が悪いかというと、 1) 「これ以下なら安全」という「閾値(しきいち)」がないことを明確に示していること、 2) 低線量被爆でも「被曝量と病気の発生」には比例関係が認められること(直線近似が成立すること) 3) 福島の小学生が被爆した、20ミリシーベルトで子供がガンになる可能性は100人に2人程度と高率に