Facebook経済圏とでも呼ぶべきエコシステム(生態系)の急拡大は、日本のソーシャルメディア陣営にも影響を与える。ミクシィやグリー、サイバーエージェントといった国内大手は、対抗するのか、協業するのか、独自路線を貫くのか。各社は明確な戦略を打ち出す必要に駆られている。7億人近い利用者が集い、世界中の企業がビジネスチャンスをうかがうFacebook経済圏が、日本のソーシャル市場に変容を迫る。3社の社長が現在の心境を語った。 国内ソーシャルメディアの先駆けで、2300万人超の会員を抱える「mixi」を運営するミクシィ。笠原健治社長は「当社はFacebookを見ながら戦略を立てているわけではない。自らのやり方でソーシャル化を進めていく」と語る(写真1)。その言葉は、強烈なライバル意識の表れともとれる。 オープン化で追撃するmixi Facebookへのライバル意識の象徴が2010年9月、ソーシャ
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