新古今和歌集や、源氏物語、伊勢物語など多くの愛する古典や、松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶、夏目漱石の毛筆の直筆に、私は心から親しい気持ちを抱いてきましたが、最近まで読むことができませんでした。でも、前回紹介した次の二冊の本を学ぶだけで読めるようになりました。 『入門 日本語のくずし字が読める本』(角田恵理子:つのだ・えりこ、2010年、講談社)。 『実践 日本語のくずし字が読める本』(角田恵理子:つのだ・えりこ、2011年、講談社)。 古典、明治までの日本語がなぜ読めないのか、ようやくわかりました。 変体仮名を教わらず、知らす、学ばなかったからです。くずし字であることは毛筆を眺めれば誰でもわかります。また、ひらがなは漢字の字体がくずれてできたことも学校で知識として教わり知っています。私もそれ以上は掘り下げ学ばずに、五十音のひらがなは五十の漢字をくずしてできたから、五十文字と思い込んでいました