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小説に関するainoutanoehonのブックマーク (2)

  • 愛(かな)しい詩歌・高畑耕治の詩想 父が耐えた戦争。粼本恵の小説『時の疼(いた)み』(一)

    前回は、私の父が巻き込まれた戦争に感じた思いを記しました。 作家の崎恵さん(詩人・神谷恵さん)は、この私の思いと不思議なほど重なる小説『時の疼(いた)み』を発表されています。 ひとつには、この小説もまた、親不孝な娘が戦争体験をくぐりぬけ生きた父を探し語っていること、もうひとつには、文学者として戦争をどのように書き伝えるかということで、恐ろしいほどに私の心をも語ってくれる小説です。 今回は、「親不孝な娘が戦争体験をくぐりぬけ生きた父を探し語っていること」についての思いを記します。私もまた親不孝だったからです。 作者・崎恵は、この小説を発表した『崎恵個人文芸誌 ―糾う(あざなう)― 3号』(発行・崎恵、2008年8月1日)の「あとがき」で、次のように記しています。 今回の作品「時の疼(いた)み」のモチーフは私の父の戦争体験である。父ではなく娘の優子を真ん中にもってきたプロットには多少の

    愛(かな)しい詩歌・高畑耕治の詩想 父が耐えた戦争。粼本恵の小説『時の疼(いた)み』(一)
  • 神谷恵の小説『家郷』

    作家の神谷恵は2002年7月に小説『家郷』(新風舎)を発表しました。詩から小説へと表現の器を変えたのはなぜか、私はそうしなければ伝えられないものがあるからだ、と受止めました。また詩人の魂がどのように小説の言葉となり生かされていのか、感じ取りたいと思います。 ◎縁(えにし) この小説に繰り返し表れる大切な言葉に、家郷、安心して帰れる家があることがどれほどお年寄りに必要か、という言葉とともに、縁(えにし)、ふとしたきっかけで生じた命のつながりの不思議な大切さ、があります。 詩集『てがみ』は心に響く切実な一人称の語りかけ、求め訴える、そうせずにはいられない心でした。その言葉は透き通り魂を貫きますが、痛みに満ちています。 小説『家郷』には、縁(えにし)があります。詩集に息づく一人称の叫び悲しむひとは同じ姿で生きていますが、その人と縁でつながる人たちがいます。その人の痛みと悲しみを、自分のことのよう

    神谷恵の小説『家郷』
    ainoutanoehon
    ainoutanoehon 2011/09/06
    高畑耕治の詩想。古典から現代までの詩歌、文学を詩人の感性で捉えるエッセイ。詩人・神谷恵(作家・崎本恵)の小説『家郷』。
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