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歌と和泉式部に関するainoutanoehonのブックマーク (2)

  •  『紫式部日記』(一)和泉式部の歌

    気の向くままの寄り道です。今回と次回は『紫式部日記』を通して『源氏物語』の作者の千年前の思いのうち、私の心を波立たせてくれた彼女の吐息にふれます。 今回は紫式部が和泉式部の和歌について記した個所です。 次の言葉が私にはとれも印象的でした。 「口から出るにまかせたあれこれの歌に、必ず魅力のある一点で、目にとまるものが詠みそえてあります。」 「実にうまく歌がつい口に出てくるのであろうと、思われるたちの歌人ですね。」 紫式部自身の和歌は『源氏物語』の豊かさに隠されてあまり評価されてこなかったようですが、物語のなかでの創作歌には歌う人間の思いの深さがにじんでいます。また彼女の人柄からか、穏やかな、もの静かな、落ち着いた内省のまなざしがあって、私は好きです。 とくに宇治十帖の、大君、中の君、浮舟の、悲しむ女性の心の揺れ動く歌には、涙で洗われるような、苦しみと背中合わせの澄み切った美しさ、落ち着きの底

     『紫式部日記』(一)和泉式部の歌
    ainoutanoehon
    ainoutanoehon 2011/09/06
    たかばたけこうじ。高畑耕治の詩想。古典から現代までの詩歌、文学を詩人の感性で捉えるエッセイ。『紫式部日記』(一)和泉式部の歌。
  • 和泉式部あくがれる魂の歌

    和泉式部の和歌から、私が好きな歌をここに咲かせました。 恋の歌も、哀傷歌も、切実な、痛切な、愛(かな)しみが心に響いてきます。歌は心の感動だと、いちばん大切なことを教えてくれる詩歌です。千年前の感動が今も心に響きます。 和泉式部の生涯は歌だったと感じます。毎日、些細なことから魂の極まるところまで、喜びも悲しみも、楽しいことも可笑しいことも嘆きも噂話まで、感じる心のままに言葉の抑揚にのせ歌にしました。 彼女の歌は、人の、女性の心、日常生活の近辺から命の先を思う遠いところまで、浅さから深さまで、静けさから激しさまで、揺れ動く心、いのちの豊かさを教えてくれます。 (訳を添えることも考えましたが、良い歌は部分の古語の意味を正確につかめない場合にも、歌全体、言葉の響きが伝えてくれるものがあるので、原文のみでも共感を言葉にできる歌を選びました。) 『和泉式部集』(以下「正集」)『和泉式部続集』(以下「

    和泉式部あくがれる魂の歌
    ainoutanoehon
    ainoutanoehon 2011/09/06
    ainoutanoehon.blog136.fc2.com 高畑耕治の詩のエッセイ。好きな古典の詩歌。 和泉式部あくがれる魂の歌。
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