こんにちは。 ナインです。 本日も本の紹介です。 今回紹介する作品は 『羅生門』 です。 前回お伝えした通り、今回は芥川シリーズ第5弾の『羅生門』です。 芥川の作品といえば『羅生門』、という方も多いのではないでしょうか。 私も芥川作品といえば『羅生門』が一番に思い浮かびますね。 『羅生門』は黒澤明監督の手によって映画化もされており、巨匠黒澤明の名を世界に知らしめるきっかけになった作品でもあります。 ちなみにですが、『羅生門』は『古今物語集』の本朝世俗部巻二十九「羅城門登上層見死人盗人語第十八」を基に、巻三十一「太刀帯陣売魚姫語第三十一」の内容を一部に交える形で書かれたものとなっています。 今回もネタバレを含んでいますので、お気をつけください。 あらすじ ある日の暮方の事である。 一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。 広い門の下には、この男のほかに誰もいない。 この二三年、京都には