ビルマ問題は制裁では解決しない――フィナンシャル・タイムズ 2007年10月11日(木)15:26 (フィナンシャル・タイムズ 2007年10月1日初出 翻訳gooニュース) FT国際担当コラムニスト ギデオン・ラクマン 1990年代前半に初めてビルマを訪れたとき、私は第2次世界大戦で英国軍と共に戦ったというお年寄りに出会った。袖をまくり上げて、日本軍の機関銃に撃たれた傷跡を見せてくれた。この男性は、自分の国の軍事政権をとことん見下していた。しかし、ならばビルマにもっと厳しい制裁を科すべきかと尋ねると、彼は慌てた様子で「いいや」と反論。「この国はただでさえこんなに孤立しているのだから」と制裁に反対した。 あれから15年がたったが、軍事政権は未だにビルマを支配しているし、またしても街中で民衆の抗議運動を武力鎮圧して流血の事態をひきおこした。西側諸国は愕然として軍事政権を非難。9月末に