後半に攻撃のリズムを変える「ジョーカー」として投入された遠藤保仁だったが、勝利をたぐりよせることは簡単ではなかった。チーム最年長の男は、今後どんなキャリアを歩んでいくのだろうか。 ブラジルW杯、3試合で1分け2敗、勝ち点1。日本はグループリーグC組最下位でW杯を終えた。遠藤保仁は、攻守の軸として期待されながらもコートジボワール戦、ギリシャ戦ともに途中出場で終わり、コロンビア戦は出番がなかった。 「チームも自分も力がなかったことに尽きるね」 大会前は自信満々だった。アメリカでのテストマッチ2試合をいずれも逆転勝ちし、2試合で7点を奪った。手応えを感じ、ブラジルに乗り込んできた。だがW杯初戦のコートジボワール戦、本田圭佑のゴールで先制してプラン通りの展開に持ち込みながら、最後まで自分たちのサッカーを出せず、逆転負けを喫した。 「今思えば、この敗戦が大きかった。コートジボワールは、予想以上にいい