学生時代、いろんなバイトをやりました。とにかく小学校のとき、親父の明和電機が倒産したのでしたがない。 小学校のときは父親の工場の電気部品組み立て、中・高校は新聞配達、浪人中はクレープ屋さん、似顔絵かき、大学は、展示造形、家庭教師、専門学校講師・・・などなど。 そんなバイトの中で一番きつかったのが、「味噌の訪問販売」。これは過酷だった! 夏休みの短期バイトだったんですが、家庭に訪問して味噌を売るんです。味噌汁の味噌。でもね、真夏の暑いときに、誰も味噌汁なんか飲みたくないんです。インターホンで「味噌いりませんか?」というなり門前払い。そこをですね、 「奥さん!夏といいえば汗で塩分がなくなります。そこで味噌汁です!お椀にお湯を一杯だけください、これ、ほんとうにおいしんですから!」 とかなんとか言って、味噌をお湯にといて飲ませるとこまでもっていく。お客さんも、こーなったら、味噌を買うんじゃなくて、