季節感のないテーマで申し訳ないが、鯛焼きを食べてふと思ったのだ。 この世にはいろいろな鯛焼きがある。皮の厚い、懐かしいもの。皮のパリッとした、今風のもの。どちらもそれなりに好きだが、やはり気になるのは餡子の分布だろう。しっぽまで入っているのか?それとも焼くときの流れ作業でシュッと上空を通過した、くらいの量か? 中身が透けてみえたなら。そしてその中身の様子を、形にとどめておけたら。次からは店の選択に迷いがないのではないか。 (乙幡 啓子) もぐれ!たいやきくん きっかけはあの「透明標本」。ご存知の方も多いことだろう。魚や鳥や小動物などが、体の組成を赤や青、その他さまざまな色に染め替えられ、幻想的に小瓶の中に浮いている。以前イベントの際に購入し私の手元に来たヒメイカさんを、ここでお目にかけよう。