デザインの仕事だけではなく、写真やイラストといった視覚に関わるクリエイターの仕事には、必ずといっていいほど色は重要な要素です。目に入り込んで来る光の波長の変化が色を生み出しているわけですが、「色」と一言でいっても奥が深く、例えば「青色」といっても人によって頭に思い浮かべる青の種類そのものが異なる場合もありますし、見ている環境やその人の心理によって同じ青でも微妙に感じ方や受け取り方が変化することもあります。このような誤差をなくし、相手に自分が表現したい色を確実に伝える手段としては、印刷工程で使われるCMYKや光の三原色であるRGBを使って色を数値化するという手段があります。 数値化する以外にも、色名を用いて特定の色を指定することも可能です。例えば「露草色」は明るめだけど派手さを感じない青のことを指し、RGB値は0,123,195になります。日本では「物体色の色名」と呼ばれるJIS規格があり、