「社会で成功している人は必ず読書家である。」 誰しも1度はこんなことを聞いたことがあるだろう。 私はおそらく、山中伸弥教授からIPS細胞の今後の展望をレクチャーしてもらうことはないだろうし、ウォーレン・バフェット氏から投資の秘訣を聞く機会もないだろう。 しかし、本は、その分野で活躍する人が人生をかけて学んだことや、その経験から得たことを、惜しみなく語ってくれる。人生をかけた膨大なトライ&エラーの果てに見出した法則を、いとも簡単に教えてくれるのだ。本を読めば、一流の研究者や世界的に有名な投資家の考え方を知ることができる。「社会で成功している人は必ず読書家である。」と言われるのは、こういった理由からだろう。 ネットの世界は情報に溢れているが、情報の質は玉石混合であり、内容が良くても断片的な情報も多い。しかし、本の情報は信頼性がそれなりに高く、また情報量も多いので、濃密な学びを得ることができる。