はじめに BTS(バグ・トラッキング・システム)は、その名の通りバグ(不具合)修正を管理するために作られたシステムです。 近年、開発の現場では欠かせない重要なツールとなりつつあります。BTSはバグの状態や誰が担当者かを記録し、処理の流れを管理してくれます。BTSはWeb上で動作するものが主流ですが、ローカルネットワーク内で使うタイプのものもあります。BTSの知名度は比較的高いといえますが、その一方で、セキュリティ上の懸念や既存の会社文化が妨げとなって、うまく導入できないという話も時折耳にします。 本連載ではBTSの選定・導入方法などの解説を主眼として、基礎からさまざまなTipsまで取り上げてみたいと思います。 BTSのないシステム開発は… あなたがBTSを使っていない受託開発会社のテスト責任者だったとしましょう。開発が終盤になり成果物がその姿を現し始めると、往々にして数多くのバグが顕在化し