『日本が売られる』の途中ですが、数日前の朝日新聞、鷲田清一さんの 「折々のことば」にとても胸に響くのがあり、きょうはそれを書きます。 【引用】 「 ここのうどんがいかに旨(うま)いか、という話をするときでも、 まるで出来の悪い家族のひとりについて話すような空気が流れた。(中原蒼二) 数ある麺類の中でも、うどんはとりわけ身に優しいもの。腹に納めると体が 芯からほどける。だからうどんについては誰も蘊蓄(うんちく)を傾けたり、 「どうだ」と凄(すご)んだりしない。 これといった取り柄(え)もなく目立たぬ奴(やつ)ですが、いないと困る大事な 奴ですと、客まで言いだしそうな気配がうどん屋には漂う。 居酒屋店主の『わが日常茶飯』から。」 読んだ途端に、 あーあー、わかるわかる… 私は麺類は好きだ。 なかでも蕎麦がいちばん好き。 でもいちばんよく食べるのは即席ラーメン(店のものを食べたいが、量が多く残し