編集王に訊く42 白泉社 代表取締役会長 鳥嶋和彦さん 「マンガを描くって、誰かに何かを伝えたいってことなんだよ」 鳥山明「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」の担当編集者・ドクターマシリトとしても名を知られる鳥嶋和彦氏は90年代の『週刊少年ジャンプ』黄金期を支えた「伝説の」と冠されることも多い名編集者だ。2015年より長年活躍してきた集英社を離れ、子会社の白泉社の社長に就任。就任直後からそれまで赤字が続いていた同社の利益を黒字に立て直すなど、経営者としても辣腕をふるっている。2018年より会長に昇任、今なお次を見据える氏の実績に裏打ちされた、切れ味鋭い言葉の数々を読んで欲しい。 (取材・吉田雄平、中村公彦、会田洋/構成・吉田雄平) 描きたいものと描けるものは違う ——8月のコミティア129では出張編集部で持込を見ていらっしゃいましたが、白泉社の会長という立場でなぜ持込を見ることにしたのでし