大学のブランドや税制、キリスト教精神だけではない!? ハーバードやエールが多額の寄付金を集められるワケ お金集めは組織づくりから 多額の寄付を集めるアメリカの名門大学。その背景にはあるのは地道な努力である。一部の識者がいうような、「キリスト教精神」「母校愛」「税制」もあるにはあるだろうが、そんなことだけで多額の寄付は集まらない。今回はこの寄付金の背景を探ってみたい。 先日、エール大学の総長を退任したリック・レビン前総長から連絡があった。彼には学生としても議員としても大変お世話になった。ちなみに彼の息子はノーベル経済学賞の登竜門と言われるジョンベイツクラーク賞をすでに受賞し、数年以内にノーベル経済学賞をとるといわれるスタンフォード教授のジョン・レビン氏だ。この親子が属する二つの大学は、ともに莫大な基金を持つことで知られている。リック・レビン前総長は2兆5千億円を上回る規模のエール大学基金を作