朝早く近所のツッちゃんと、ユウちゃん、が迎えに来る。 「りょうくん!おっはよっ!」「りゃ〜おぉ〜か〜ん!!」 ボクをを呼ぶのに、そんなに絶叫しなくても聞こえてるよ・・ 虚弱な少年りょうくんは障子や壁や下駄箱にしがみついて玄関へ。 「は〜い」小さな声は外の友達には届かない・・ 「りょ〜〜〜くんっ!」わかった、わかったよ、聞こえてるよ。 すかさず母親が玄関のドアを開けて「おはよう。ちょっと待ってね」 そうなると友達もさっきまでの威勢は何処へやら・・ 小さな声で「おはようございます・・あの・・ラジオ体操・・」 のこのこ靴を履いて、ふらふら出て行くと・・ 後ろで母親が「よろしくね、気をつけてね」と言いながら、 ラジオ体操のカードを首にかけてくれた。 ツッちゃんと、ユウちゃん、は僕の顔を見て、 「りょう、顔・・真っ白やで、大丈夫か?」「ゆっくりでええで」 ・・お世話かけます・・ やっとの思いで広場に
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