「1番手と2番手が激しくやりあって疲弊した時に、3番手以下が出てくる。これは古今東西変わらぬ、普遍的な真理だ」 ポータル(玄関)サイト事業を本格始動し、当時の球団「大阪近鉄バファローズ」の買収に名乗りを挙げる直前の2004年初夏。今は元ライブドア社長となった堀江貴文被告は、予言めいた言葉を記者に残していた。 これは、当時盛んだったヤフーと楽天による最大手ポータルを巡る戦い「ポータル戦争」に対し、ライブドアこそが、最終的な覇者になることを意図して発せられた言葉だ。 その後、予言が現実に変わるかのような勢いで、ライブドアは楽天との球界新規参入争い、続いてフジテレビジョンを相手取った敵対的買収に映る行動などで、一躍有力ポータルサイトとして浮上。しかし、2006年に入って、堀江被告ら首脳陣が証券取引法違反の容疑で逮捕されたことをきっかけに、その勢いは急速に衰えていった。 皮肉にも、自らが疲弊してポ