21日、アムステルダムからパリ行きの電車の中で、発砲事件が発生した(パリ行き国際特急内で銃撃 仏内相がテロの見方) 。容疑者はイスラム過激思想を持つ、モロッコ国籍の20代の男性だ。フランス当局はテロ事件として捜査を開始している。 もしイスラム教を何らかの理由で口実にしたテロということになれば、フランスに住むイスラム教徒(その大部分がアラブ系市民)にとって、今年1月のテロ事件以来、またも生きにくい状況が生じてしまうのだろうか。 シャルリ・エブドでの銃殺事件をイラストにした仏子供新聞の表紙 フランスは1月上旬、大きなテロ事件で揺れた。仏風刺週刊紙「シャルリ・エブド」の編集会議の最中に、覆面姿の武装した男性たち(後にアルジェリア系フランス人と判明)が「アラー、アクバル」(「(イスラム教の)神は偉大なり」)と叫んで押し入り、編集長、風刺画家などを殺害したのである。引き継いで発生した別の実行犯による