相沢光一(スポーツライター) 【第26回】 2008年08月26日 メダル数大幅減でも失望感は少なめ? 「成熟期」に入った日本スポーツ界 ――北京五輪で感じた“メダル以外”の魅力 北京オリンピックが閉幕した。 日本選手が獲得したメダルは金9・銀6・銅10の計25個。アテネ大会の37個(金16・銀9・銅12)には遠く及ばないし、大会前に福田富昭日本選手団長が掲げた「金メダル2桁、メダル総数30個以上が最低ライン」の目標にも達しなかった。が、思ったほど、国内に失望感はあまりないように感じる。 これはイメージもあるだろう。開幕から閉幕まで、日本選手はほぼ毎日メダルを獲得した。前半は柔道、体操、水泳、後半はレスリング、そして閉幕直前にはソフトボールの金メダル、陸上競技・男子4×100mリレーの銅メダル獲得があった。日本はボールゲームで好成績を残せなくなって久しい。そのため、前半の競技ではメダ