JT本社1階にあるタリーズコーヒーの禁煙ルームにて。椅子の上に置かれているのがデジタル粉じん計。喫煙ルームとの扉に面した禁煙ルームの席で測定したところ、扉の開閉時には意外に高い数値が出た。 健康増進法が施行されてなお進まない日本の分煙環境。タバコを独占販売するJT(日本たばこ産業株式会社)は足下の自社内では、どのような取り組みをしているのか。JT本社ビルをアポなしで訪問し、タバコ煙の濃度を測定した上で、お客様相談センターに疑問をぶつけた。その応対は手馴れたものだったが、タバコを吸わない2人が通されたのは、タバコの煙が充満したスペースだった。 ◇デジタル粉じん計を抱えJT本社へ 平日の午後、虎ノ門駅からJT本社ビルへ向かった。同行したのは会社員の男性(40歳)で、彼も私も非喫煙者だ。 JT本社の敷地には、建物の外に石造りのベンチが設けられ、その全てに灰皿が設置されていて、腰掛けた人の2人に1