印刷 初公開される「櫻亭雑誌第六号」と「七変人評論第一編」(東京・根岸の子規庵)正岡子規 正岡子規(1867〜1902)が少年時代に自作した雑誌2冊が、9月19日の命日・糸瓜(へちま)忌にちなみ、1日から東京都台東区の子規庵(あん)で初公開される。1冊は子規が11歳で編集した「櫻亭(おうてい)雑誌第六号」。早熟な「少年エディター」ぶりを示している。 「櫻亭雑誌」は松山での少年時代、週刊くらいのペースで出していた。半紙を和紙のひもでとじている。3〜5号が「子規全集」に収録されているが、6号は未収録。謎解きなど子どもらしい内容の一方、驚くほど達者な絵も描かれている。 もう1冊は、18歳の大学予備門時代に秋山真之(さねゆき)ら親しい友人7人で相互に人物評をした内容の「七変人評論第一編」。部分的には後に高浜虚子が「ホトトギス」で紹介し、全集に収録されたため、3人は人物像がわかっていたが、今回