「世界一になっても、たいした意味なんてなかった」 14歳でヨーヨーを始めるや、わずか数年で世界チャンピオンとなったヨーヨーパフォーマーのBLACK(ぶらっく/ @officeblack )さんは、こう語ります。マニアックなホビーの世界では、たとえチャンピオンになっても人生は変えられない──18歳で直面した、大きな現実の壁でした。しかしいま、BLACKさんの名刺には「Yo-Yo Performer」と刻まれており、日本、そして海外でも知られた存在となっています。 もちろん、いまのBLACKさんへと至るまでは、多くの過程がありました。競技ヨーヨーに熱中した少年時代。「どん底だった」という会社員時代。プロキャリア黎明期。そして憧れの舞台への挑戦。パフォーマーとして成長していくBLACKさんのストーリーは、「ヨーヨーのプロ」という未知の仕事が定義されていく過程といってもいいでしょう。 「自分とヨー