2010年代後半からビジネスシーンにおいて見聞きする機会が急増してきたのが、「心理的安全性」というワードです。一般的には「組織のなかで誰に対しても自分の考えや気持ちを安心して発言できる状態」となりますが、いまなぜその重要性が増しているのでしょうか。 起業家でありビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授でもある斉藤徹(さいとう・とおる)先生に、その理由とあわせて、心理的安全性を確保するためにリーダーに求められる行動を解説してもらいました。 構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/玉井美世子 心理的安全性が求められるのは、先を見通せない時代だから 親しみやすくて優しいだけではリーダーとして不十分 まずはリーダー自身が「強がりの仮面」を外す 心理的安全性が求められるのは、先を見通せない時代だから 社会の変化が激しく先の見通しを立てることが困難だと言われるいま、求められるのが「自走する組織」です。