常温・常圧の温和な反応条件下で、可視光をエネルギー源とした、窒素ガスからアンモニアを合成する世界初の反応の開発に成功した。 イリジウム光酸化還元触媒とモリブデン触媒を組み合わせて用いて、窒素ガスと水素供与体を可視光照射下で反応させることでアンモニア合成反応が進行することを発見した。 本研究成果は、再生可能エネルギーである可視光エネルギーをエネルギーキャリアとして期待されるアンモニアに貯蔵することが可能であることを示した極めて興味深いものである。 アンモニア(注1)は、取り扱いの容易さ、高いエネルギー密度、燃焼しても二酸化炭素を排出しないことから最近ゼロエミッション燃料およびエネルギーキャリアとして有望視されている。しかしながら、現状のアンモニア合成法では、窒素ガスと水素ガスとを高温高圧の極めて厳しい条件下、鉄系触媒を利用して反応させることでアンモニアを合成している(図1a、ハーバー・ボッシ
![常温常圧の極めて温和な反応条件下で、可視光エネルギーを用いて窒素ガスをアンモニアへと変換することに世界で初めて成功! | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bba42b8548268a419afe04fa4065703ec9758c91/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.kyushu-u.ac.jp%2Fcontents_file%2Fcontents_files%2Floader%2F1%2FResearch%2F848%2Ficon_img%2Fc31176f07f0328cb92be9d9f14dfd384e5a23a67%2Fdefault%2Feyecatch.png)