日々数え切れないほど更新されていくSNSやウェブメディアの発信に、何度人生を繰り返しても追いきれないほど積み重なっていく本や映像作品などの新旧の知的生産の数々。まるで荒波の立つ海のような現代の情報環境に溺れず、呑まれず、自分自身にとって必要な「問い」にたどり着くための“航海術”とは? MIMIGURI代表取締役Co-CEO/東京大学大学院情報学環特任助教で、人と組織の創造性を高める方法論を研究している安斎勇樹さんが、ピーター・ドラッカー以来の20世紀的な「選択と集中」方式のマネジメント論の限界と、21世紀に最適な「分散と修繕」戦略のかたちを考えます。 混迷する情報社会に求められる、新たな羅針盤 VUCAの時代。人生100年時代。終身雇用の終焉。一寸先の潮目が読めない時代において、私たちは長い航海にどのように備えればよいのか。いま、新たな羅針盤が求められている。 とりわけ「情報」との付き合い