その昔、公衆便所に設置している小便器(もちろん男性用)といえば、正面に押しボタンがあり、それを押さなければ水を流すことはできなかった。もちろん今でも残っているだろうが、現在ではセンサー式が多く、小便器の前に立つと水が流れ(流れないタイプもある)、用を足し終えると、再び水が流れる。 センサー式が普及した今では、いわゆる“流し忘れ”がなくなった。昔の押しボタン式では「ボタンをさわるのが汚い」といった理由で、わざと押さず、後ろで待っている人と目が合い、気まずい思いをした人もいるだろう。 そして、次の“主流”になるかもしれないのが、水をまったく使わないタイプだ。究極ともいえる水が流れない小便器が、エコプロダクツ2008で展示されていたので紹介しよう。 尿のニオイをブロックする「無水小便器」 INAXは8月に、水をまったく使わない「無水小便器」を販売した。無水小便器は、便器本体と尿が流れ込む専用カー