前スレさんのコメント 「人知れず上空を仰ぎ見てしまう一冊から、号泣の一冊まで。 泣きたい気分を満足させてくれる珠玉の一冊を、この季節、眼球が 乾燥して困っている私に教えてください」 まとめサイト http://www.bookslink.net/books/namida/index.html
この本は、頂き物ではなく、ちゃんと自腹で買いました。 『赤めだか』 読む前から評判が高く、売れているようなので、つい敬遠してしまったのですが(編集者にありがち)、いや、もっと前に読めばよかった。 近頃読んだ本の中でも、一番のオススメです。 今日はその中でも、僕にとって一番「しみた」部分をご紹介。 *あとから入門した弟弟子の志らくを、師匠の談志が何かにつけてほめ、著者(談春)が腐っていたときの話 翌日、談春(ボク)は談志(イエモト)と書斎で二人きりになった。突然談志(イエモト)が、 「お前に嫉妬とは何かを教えてやる」 と云った。 「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。本来ならば相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかな
以前、他人の傷をいやすことで自分の傷をもいやす人、としてユタとイタコをあげた人がいたのを思い出した。そのときは、このあたりは時代がつくる「狂気」 精神医療と社会 (朝日選書 825)の第一章・第二章的に見るとちゃんと前史として系譜にあげられそうでおもしろいなあと思ってたのだけれど。 他人を助けることは難しい。自分に力があっても、いや力があるがゆえの、他人を助ける難しさ。 力で見えるもの以上を彼女は読まないし告げない。推量でものを言わない。それは彼女が力じたいとそれを取り巻く諸々(「魔女」と呼ばれるような事態になることも含む)にふりまわされないようにと、身につけてきた処世術みたいなものかもしれない。彼女がそういう慎重さと誠実さを持っているから、周囲の人たちは彼女を受け入れる。 ……ただ、推量(とそれを行うための臨床に関する知識)が必要な時もあるんだよ、ね。それを使うタイミングをはかるのは難し
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