データ項目の名称や意味を登録した辞書のこと。データ辞書と呼ぶことも多い。企業の情報システムにおけるデータ・ディクショナリは、データの整合性を保つための“データ定義標準化”ツールとしての役割を果たす。整備したデータ・ディクショナリの内容に従ってすべてのデータベースを構築すれば、データの一貫性を保てる。それにより、データベースの重複をなくし、システムの肥大化を防ぎやすくなる。 データ・ディクショナリでは、情報システムで扱う業務データの名称や意味を、人間が理解できる形で記述し、蓄積する。データ項目には、例えば、「商品名」「取引先名」「顧客名」「売り上げ」「利益」「在庫」などがある。 「商品名」という項目を登録する場合、「商品名とは、すでに出荷済みのもので、現在も生産・販売しているものを指す」というように、その意味を定義した文書も作成する。この場合、販売数や在庫状況のような具体的な商品(商品A、商
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