「らき☆すた」は日常を描いていません。 作中(らっきー☆ちゃんねる)で語られてたとおり。あれは劇中劇、フィクション・オン・フィクションだって。あの4人は本当はどうなの?とか言われてたように。あの4人は役者で、それぞれこなたやかがみの役をやっていた訳です。 となると、『日常を描いている』、なんてことは在り得ない。 作られた物語なんだから、そこで描かれているのは『作られた日常』なんです。 アニメなんて全部作られた物語だから、どれも作られた日常なんですが、それは"そのアニメの世界では"作られた物ではなくてリアルな日常である以上、『日常』といえる。視聴者からすれば物語はフィクションなんですが、作品内の人物からすれば物語はノンフィクションなのです。 対して「らき☆すた」は、作品内の人物から見ても作品が『フィクション』になってしまうのです。二重フィクション。 視聴者からすれば作られた日常でも、作品内の
第二話「努力と結果」 画面分割 左右に分割する冒頭の画面構成*1が印象的である。異なる空間を一枚の画面に納める手法は、そもそもマンガのコマ割りがそうなのだが、動きや音声が被さり微妙にズレるというのはアニメならではの表現*2だ。「ひだまりスケッチ」の場合、実写を取り入れた背景とデフォルメされた人物のモンタージュによって、現実と虚構が対立する効果を生み出しているが、今回の「らき☆すた」の場合は、虚構そのものが一枚岩の時空ではない。 興味深いのは、かがみやつかさ自体に、格別面白さがあるわけではない、ということだ。こなたにしても極端に変な言動で笑わせるわけではない。むしろそれらを比較して特徴が際だってくることで面白くなる。例えば、つかさがよく寝るという特徴は、一話のかがみの風邪のエピソードで既に出ていたのだが、かがみとつかさの一日を比較することによって、両者がいっぺんにキャラ立ちする。もちろん、一
第1話の感想で、「この作品は映像言語ではなく漫画言語で描こうとしているように思える」ということを書いたわけですが。実は僕は第1話視聴の時点では、この作品が漫画原作であるということを知りませんでした。 感想の最後に「連載四コマ漫画を待つように、来週の放送も楽しみにしたい」とも書きましたが、当然原作が四コマ漫画であることも知らなかったわけです。 この作品のことは、たこーすけさんからいただいたメールで「山本寛氏が監督で『らき☆すた』という作品が始まる」ということを教えていただいて初めて知り、放送時間はチェックしたものの、日々の忙しさに追われて主なスタッフ名以外の事前情報を入手することはなく、「山本監督がどんな映像を作るんだろうか?」という興味で視聴したのが第1話でした。 そんな状態で視聴しても「これは漫画だな。四コマ漫画みてぇだ」と思えるわけですから、作品の持つテイストが徹底されていることが感じ
「らき☆すた」OPを見て気付いたことのメモです。ただまだ曖昧なところもあるので、よく見直すと違っているかもしれません。 前半 踊り 背景 床にパースがついているだけでなく、壁とは質感が違って映り込みもある 画面構成に空間(立体)を使うのが、「ぱにぽに」「ひだまり」「あずまんが」等のOPとの違い 人物が横・縦・奥に動く カメラがあまり動かない分、人物が空間を目一杯広く使う 銃のポーズ時みゆきが画面外にやや切れる。カメラを少しだけリアルに振る 手首を回転させながら指で1・2・3とカウントするこなた カメラが引いた瞬間、他の三人も指で「三」を示す 猫で歩く(ちょこsis的) 往復時、こなたとかがみの重ね合わせの位置関係が逆転する 微妙だが、斜め方向の動きがあるようだ。やはり空間を出す 髪 三人の長い髪が動きを華やかに。かりにロトスコでも髪は難しい こなたのアホ毛の左右が切り替わるのは体軸の向きが
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