来年2月末で閉店する上峰町坊所のイオン上峰店の跡地利用を巡り、運営会社のイオン九州(福岡市)から同町に対し、土地と建物を譲渡する方針が伝えられていたことが分かった。同社側から提示された数件の条件について詰めの協議を行い、来年1月末までの基本合意を目指す。 同町によると、21日のイオン九州の取締役会で方針が決まり、町側に連絡があったという。 町はこれまで、土地約3万9千平方メートルと、3階建て店舗(延べ床面積約3万5500平方メートル)、4階建て立体駐車場の建物の無償譲渡を同社に要請。町の試算では土地の価値は約5億円とみている。既存の建物は解体する方針だが、同社は現状のまま譲渡する意向で、町は解体費用を約10億円と試算している。 町は民間事業者の資金やノウハウを活用する「PFI方式」によって跡地を含めた再開発を進める考え。住民の要望などを元に年明けにも跡地活用策をまとめ、来年5月中に再開発に