2012年02月14日12:09 カテゴリエネルギー 「死の灰」の神話 日本は唯一の被爆国であり、放射能について過敏になることはやむをえない。しかし原子力には数々の神話があり、それを疑うことはタブーとされてきた。その一つが「死の灰」と呼ばれる放射性物質の影響である。 広島には原爆の投下後2週間ぐらいで多くの人が市内に戻り、仮設住宅が建ち始めた。こうした入市被爆者は残留放射線を浴びたと考えられるが、中川恵一氏も指摘するように、彼らの平均寿命は日本人の平均より長い。特に広島市の女性の寿命は日本一長く、死産率は全国最低である。これは被爆者手帳で健康が管理され、医療が無料化されたことも大きいが、被爆者が放射能を恐れないで住み続けたことがよかったのだろう。 核実験による「死の灰」の影響も過大評価されている。その象徴が、1954年に起こった日本の漁船「第五福竜丸」の事件だ。ビキニ環礁で行なわれた水爆実
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