ローマ(CNN) バチカン当局は4日、ナチスドイツ時代のユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を否定し論議を呼んだリチャード・ウィリアムソン司教に対し、発言を正式撤回するよう命令したことを明らかにした。 ローマ法王ベネディクト16世は先月21日、ウィリアムソン司教を含む超保守派4人の復権を発表。同司教はスウェーデンの公共テレビに対し、ホロコーストを否定する証拠があるなどと発言していたため、バチカンには非難の矛先が向けられている。 イスラエル外務省は4日、ホロコースト否定者の復権は全てのユダヤ人を傷つけ、ホロコーストの犠牲者と生還者に対する侮辱だと厳しく非難。また、バチカンがウィリアムソン司教と距離を置いたことは「正しい方向への最初の一歩」であり、この問題について「より明確な決断」を期待すると述べた。 バチカンの国務長官を務めるベルトーネ枢機卿は、ウィリアムソン司教が発言を撤回しない場合、聖